先端ロボット開発を核とした創造技術の革新－東京工業大学21世紀COEプログラム

摘要

本「21世紀COEプログラム」は先端ロボット開発を核とした創造技術の革新というタイトルを掲げている．本COE拠点は，先端ロボットを広範な学問領域を有機的に総合して開発し，極限的な環境で作業できる実用的なロボットを世の中に提供すると同時に，そのようなロボット開発の過程で創造技術革新のための学問体系の構築を試み，世界最高水準の機械システム創造技術を世に発信して創造的若手研究者を育成することを目的としている．そしてこのCOEプログラムが取り組むのは，東工大機械系が世界に誇る最先端の機械系工学技術，構造·機構学，制御·情報学，計測学，エネルギー工学，人間·環境工学などの関連分野の研究者を大岡山キャンパス（機械系4専攻）とすずかけ台キャンパス（機械系1専攻）から選りすぐり，さらに産業界，地域中小企業，さらに海外の大学·研究機関などの研究者技術者と密接に連携して，上述のような極限環境で活躍できる真に実用的なロボット群の開発に取り組んでいる（図1）．さらに，このようなプロジェクト推進型の開発を推し進めることは，機械工学系の各専門分野に新たな創造技術の革新を促し，さらに広い視野を持った創造性あふれる若手研究者を育成することも実現するであろうと我々は考えている．