乳期の子どもの間食に関する縦断研究-離乳期の菓子類の摂取と幼児期の間食-

摘要

近年，幼児期の食習慣や栄養状態，および嗜好は，数 年間にわたって継続すること力、いくつかの長期にわる縦断研究により示されている1-5)。中でもSkinnerら5) は，生後2年間の食経験が将来の食事に大きな影響を与 えることを報告しており，特に離乳期は食習慣や嗜好の 発達において重要な段階であるとしている。乳幼児期の食習慣で問題とされているのが間食である。 ァメリカで行われた生後4ヶ月から2歳の子どもを対象とした大規模な横断調査において，離乳期前後の子ども の間食内容が明らかになった6)。その報告によると，間食 としてケーキやアイスクリームなどの甘い菓子を摂取している割合は，生後4 - 6ヶ月からみられ，その割合は 約10%, 9 -11ヶ月では約60%， 19-24ヶ月児では約 90%もの者が摂取していた。