スマー卜フォンを活用したモモのカイガラムシ類の発生予察に向けた取り組み

摘要

管内のJA岡山一宮選果場果樹部会もも部では，近年，カイガラムシ類が問題化し，対策が 求められています。同部会は他産地に先駆けて黄色防蛾灯や交信かく乱剤を導入するなど，環 境負荷の小さい病害虫防除を実践しています。本虫の対策においても，殺虫剤の使用回数を最少限にとどめることが望まれていました。しかし，産地全体を対象に，指導機関が複数のほ場で防除適期を調査するのは，かなりの時 間を要することから困難です。そこで，もも部青年部の有志がスマートフォンを使って画像による発生調査を行い，リアル タイムで画像を共有する普及指導センターが防除適期を判断する，オンライン分業体制を試行 しました。