身の回りを科学する

摘要

コロイド·界面化学が科学の宝石箱であると実感することがますます多くなってきた。言葉こそナノ粒子，ナノ集積体，ソフトマターなどと様々に呼ばれているが，いずれもコロイド次元である。本部会が35周年記念事業として出版した「現代界面コロイド科学の辞典」などを読むとますますそう感じる。また部会員が中心となって企画編集したCSJ Current Review「界面の分子科学」からは，界面も分子レベルで見る時代がやってきたことがわかる。関連の研究者も増え，それにつれて何らかの形でコロイドや界面を修士論文や博士論文の研究としている学生も多くなってきた。部会の一員として大変うれしいことである。