米軍基地ハイスクールとの高大連携におけるセラミックス体験スクール

摘要

近年，数多くの大学で高校生向けのキャンパス公開や大学説明会が広く実施されている．これらの中には，座学や施設見学からさらに一歩踏み込んだ内容で，半日程度から数日間をかけた「体験スクール（研究室体験配属）」を実施している場合も多いようである．筆者が所属している筑波大学は，師範学校およびその後継の東京教育大学を前身としでいるだけあって，この種の教育活動には非常に積極的である．例年，サマースクール等で数多くの高校生を受け入れているが，今回,その中でもかなり異色の「米軍基地ハイスクール連携プロジュクホ」を実施することとなった．日本国内に点在する米軍基地内の米国籍ハイスタール生60名と国内の高校生21名とで混成グループをつくり，筑波大学内の13分野の研究室が受け入れて「英語での体験スクール」を実施するというものである．このような取り組みは初めてのものであったが,参加した日米の高校生たちだけではをく，受入側の教員や学生TAたも非常に良い経験となった．本稿では，この米軍基地ハイスクールとの高大連携プロジェクト（STEMinars）の取り組みを紹介する．