農林水産省における農畜奪物、 食品の安全性向上の取组

摘要

食品中の有害化学物質などの含有量の基準を決め、含有量が基準値を超えている食品の 流通を止めたり、回収すれば、『食品の安全』は確保されるのでしょうか？ダイォキシンによる飼料汚染やBSEの発生などを契機として、1990年代後半から国際的 に食品安全行政のあり方について議論が行われました。2000年代には、①消費者の健康の 保護が第一、②リスクアナリシスの導入、③科学的根拠に基づいたフードチェーンアブ 口一チを基本とする食品安全行政の見直しが各国で行われました。日本でも2003年に食品 安全基本法が制定され、リスク評価機関として食品安全委員会が設置されました。