農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」の策定について

摘要

食品安全行政にリスク分析が導入され、科学に基づいた行政の推進が課題となっています。 また、世界貿易機関の「衛生植物検疫措置の適用に関する協定」では、国内におけるリスク管理措置が科学的原則及び国際基準に基づいていることを求めています。一方、国内では、食品安全を脅かす事件等が発生する中で、食品安全及び消費者の信頼を確保するための施策の重要性が一段と増し、透明性の高い、適切なリスク管理施策を適時に実施することが強く求められています。 このため、リスク管理を行う職員の資質の向上を図るとともに、その着実な実施のための作業手順をあらかじめ定めておく必要が生じており、「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」を、農林水産省が作成し、それを食品安全に関わるリスク管理全般に活用できるものとするため、厚生労働省と協議して、平成17年8月25日付けでとりまとめ、公表しました。 本稿においては、この標準手順書の概要を紹介します。