ユーザーの視点に立った計算工学教材開発（第4報）

摘要

21世紀に入ってから、構造解析、流体解析だけでなく様々な分野のCAEが急激に普及し、機械設計におけるCAEはかつての解析専任者が使用するものから、設計技術者も本格的に活用する時代になったといえる。この変化は単に「CAEで解析する」という領域を超えて大きな社会構造の変化の一部を見ていると考えることができる。ここでは21世紀型設計開発プロセスに向けた実践的CAEのために必要な、設計/開発、生産、計測の統合、実現象の解析に必須である連成解析の概念と、そのような環境下でCAEを活用するために必要となる実践的知識や教育手法について述べる。