電気絶縁に関係する計測技術の展開と新しい発見

摘要

この分野は誘電絶縁材料を標榜していますが，歴史的に材料の評価や絶縁システムの診断などを行ってきたことから，計測に長じた研究者を多く擁しています。計測データはデジタル化されるので，信号処理や情報理論を援用すると新しい解析方法にも発展します。実物を見てデータを採った人の解析は，頭だけで考えた人の解析とは異なる迫力があります。計測の研究では，研究費がなくても工夫次第でアイデアを実現できます。高額な装置が買えなくても，周波数を下げれば似たような(？)ことはできます。現象のメカニズムに迫るためには，是非とも新しい観察技術，計測技術が必要です。頭と手を使う人にチャンスが到来する研究分野は，頑張る人にとって随分魅力的なものと思います。