アフリカ都市の公的住宅団地と経年変化:セネガル、ダカール市を事例として

摘要

アフリカの都市では、都市化にともない積極的な住宅生産が行われている。また、戦後から独立時期に公的なマスハウジングが実施された都市背景をもつ。本研究では、アフリカ都市に存在するこうした住宅ストックに着目し、経年の変化の実態を明らかにして、マスハウジングの地域的なあり方を考察することを目的とする。類似の背景をもつ住宅ストックは多くのアフリカ都市に同時期に供給されていることから供給時とその後の経年変化から、近代における地域的な住宅生産、居住に関する比較分析につながる要素を探ることを考える。