酸化物ドットを担持したLiCoO_2ェピタキシャル薄膜の作製と その高速充放電特性のドット種依存性

摘要

世界中で幅広い分野に用いられているリチウムイオン二次電池は高速充放電を行うと容量が低下するという欠点を有している。我々のグループは、正極活物質LiCoO2ェピタキシャル 薄膜の上部に2種類(一様被膜およびドット担持)のBaTiO3を堆積した薄膜を作製してその高速充 放電特性を比較したところ、一様被膜では特性が悪化するのに対しドット状担持では特性が圧倒 的に向上することを発見した[1]。特性向上には担持物の堆積形態が重要なこと明らかになった力、 担持物のどのような特性による効果かは未だ確かめられていない。本研究では、BaTiO3以外の材 料を用いてドット担持させたLiCoO2ェピタキシャル薄膜を作製し、高速充放電特性を評価した。