ハロゲンアニオン交換による赤色ペロブスカイト量子ドットを用いた高性能発光デバイス

摘要

ハロゲン化鉛ペロブスカイト量子ドットは、高い色純度と狭い半値幅を持ち、ハロゲンアニオンにより可視光域での発光波長を容易に調整可能なことから注目を集めている。発光波長を制御する手法として、2 種類のハロゲン化鉛を用いた直接合成法1)や緑色ペロブスカイト量子ドットCsPbBr3 にIアニオンやCl アニオンを添加するアニオン交換法がある2)。本研究では、アニオン源として、長鎖アルキル基を有するオレイルアミンヨウ素(OAMI)と1)、アリール基を有するアニリンヨウ酸塩(ANI)を用いたアニオン交換法によるペロブスカイト量子ドットCsPb(Br/I)3 を合成し、発光デバイスへと応用した。