フルードパワーにおけるIoT (その5）モノづくり現場における時代の変化と油圧機器のあり方: IoT時代における油圧機器の利用価値

摘要

インターネットが本格的に普及し始めた1990年台後半から我々を取り巻く環境は大きく進化した。インターネットやLANなどの有線のネットワークをべースとして、モバイル通信や無線LANなどの無線を利用したネットワークも加わり、人と人、人と物、物と物を容易につなげることができるようになった。モノづくりの現場においても、これらネットワークの活用が広まり、PLCやタッチパネルなど従来からあるFA機器については、LAN への対応やSDカード、USBメモリなどでのデータ保存への対応により、「繋がる」に加え「データを蓄積」するための環境も整備されてきた。モノづくりの現場におけるIoTとは、このように進化した環境を活用し、生産性を向上させることを目的とした取り組みであるといえる。