茶酒房万yorozu現代の茶から未来の茶へ③(最終回)

摘要

そもそも茶の伝来は、飲料として茶を用いた大陸r漢」の時代まで遡ります。中国大陸や朝鮮半島と日本は往来も繁多にさまざまな文化的交流が行われていました。代表的な伝来は「呉」から伝わった技法をもって織られた織物々呉服，-です。日本人にとっては着物としてその名と技法を残しています。当時は、日本と朝鮮半島との間で戦争と平和が繰り返され、朝鮮半島を通じて大陸の文物が舶来しました。ご存知のとおり、推古天皇の摂政聖徳太子が小野妹子を々遣隋使，として派遣しました。「隋」が滅び「唐」になっても"遣唐使.-が派遣され、大陸の政治や行政の組織、制度が日本に取り入れられるとともに仏教ゃ文物も伝来し、やがて大化の改新となります。遣隋使、遣唐使を送り出し、また唐使らを迎えた場所が現在の福岡県福岡市中央区赤坂近辺に遺跡がある筑紫館のちの「鴻臚館」です。ここは日本最初の国立迎賓館でもありました。日本書紀にも登場し、唐や新羅などの使節を迎え、また最澄ゃ空海が旅立つ前の支度をした宿場でもあります。ここに集まる使節達の舶来品の中には茶の実も含まれていました。約千五百年前、ようやく日本へ茶が伝わり、のちに々行茶々といわれる喫茶作法が伝来します。