乾燥ストレス条件下のキユウリにおけるァスコルビン酸輸送と抗酸化応答の関係

摘要

この度は，日本砂丘学 会、論文賞を賜り，誠に光栄に存じます。2008年 から2011年にかけてキュ ゥリのソース—シンク間 のァスコルビン酸輸送に ついて，研究を行って参りましたが,受賞論文はこれらを取りまとめたも のです。そもそも，キユウリのソース—シンク間のァス コルビン酸輸送について研究を行うきつカゝけと なったのは.大学在籍当時，学部生であったとき に恩師である山田教授が，日中交流事業関連で私 にキユウリの節水栽培についての研究テーマを与 えて下さったことに始まります。水分条件を変え てキユウリを栽培した結果，成長や収量といった ものについては影響が認められたものの，キユウ リ果実の品質成分には影響が認められませhでし た。その品質成分の一つにァスコルビン酸があつ たわけですが，ァスコルビン酸は栽培環境，特に 水分環境に影響を受けやすい成分です。それが. 果実のみならず葉でのァスコルビン酸含有率に関 しても影響が認められなかったため，ァスコルビ ン酸のソース-シンク関係に興味を持ちました。