保育所における保育士と管理栄養士との連携による食事のマナ一に閬する食育プログラム一食具の持ち方と正しい姿勢に開する実践一

摘要

【目的】保育士と管理栄養士が連携し，スプーン'フォークと箸の正しい持ち方.食事中の正しい姿勢を身につけることをねらいとし たプログラムを実施し.その結果と課題を検討すること。【方法】2D14年4-9月.都内A保育所（0-5歳児：59人）にて.3-5歳児（32人）を対象に.食事のマナーに関するプログラム を実施した。プログラムでは.5歳クラスのみ.自分自身で振り返りを行うセルフモニタリングを行った。プログラムの評価方法とし て，対象児の保護者アンケー卜，保育士による観察記録，保育士へのインタビュ一中のコメン卜からプログラムの課題を整理した。 【結果】プログラムに参加した子どもは，3歳クラス"M人，4歲クラス11人.5歳クラス"10人で.合計32人（参加率100%)であった。 プログラムを実施した結果，食事中の姿勢.スプーン'フォークや箸の持ち方について，保育士から「まったくできない」と評価され る子どもの数が少なくなつた。また.保護者も子どもの前向きな変化を感じていた。保育士対象のインタビューにおいて，「子どもが 楽しhで参加する様子がみられた」という肯定的な回答がみられた一方で.「子どもが飽きずに参加できるように教室の内容に変化を つける必要がある」など，いくつかの改善点があげられた。【結論】プログラムに対する肯定的な意見が得られた一方で.プログラム内容でいくつかの改善点がまとめられた。