非破壊果実糖度計アマイカ：検量線をユーザーが独自にカスタマイズ

摘要

“アマイカ”は光源に半値幅の狭い発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)を用い、糖度算出に必要な光学的データをLEDによる離散的な複数波長における吸光度に置き換え、そのデータを重回帰分析の手法から検量線の作成を可能にした独特の方法を用いることで、これまでの非破壊糖度計で一般的に用いられるハロゲンランプ等を光源とした分光機器と比較すると、複雑で高価な光学系を必要としないため低価格化を実現できた。 また“アマイカ”には検量線が9本収納することが可能で、しかもユーザーが独自に検量線を作成できるように、検量線作成プログラムCDが付属されている。 これにより産地や栽培方法、品種等、異なる果実の測定にも1台で対応できる。今回、アマイカを始めとする分光機器の測定原理である近赤外分光法の基礎理論Lambert-Beerの法則、そしてアマイカの大きな特徴の1つである検量線作成プログラムについて紹介する。