第26回天草環境会議－自然の恵みに基礎を置く地域発展の可能性を考える－

摘要

2009年7月11日から12日にかけて，熊本県天草郡苓北町にて，天草環境会議実行委員会「はえん風」（代表：原田正純·熊本学園大学教授）の主催，熊本学園大学水俣学研究センターの共催，一橋大学自然資源経済研究会（代表：寺西俊一·一橋大学教授）の企画協力により，「第26回天草環境会議――子どもたちへつなぐ天草の海山」（会場：苓北町コミュニティセンター）が開催された．天草環境会議が開催されるようになったきっかけは，九州電力の苓北石炭火力発電所建設に対する反対運動であった．第1回の会議は，1984年の第4回目本環境会議水俣大会の議論を引き継ぐかたちで開催され，今年で26回を数える．参加者は地元の苓北町だけでなく，熊本市，九州本島，関西·関東からも集まる．今年の参加者も延べ100名近くにのばり，活気あふれる会議となった．