空間と構造の交差点--斎藤公男＋空間構造デザイン研究室の軌跡と展望

摘要

3つ目の、これは今回紹介する最後の開発システムの紹介ですが、テンセグリック構造です。 このネーミングについてはいろいろ議論もあって、まだ完全に市民権を得ているとはいえないところもありますが、私にとっては、「テンセグリテイ」という学生時代に研究したフラーのメッセージ、これが出発点になっています。 バックミンスター·フラーのテンセグリティは、皆さんすでにご存じのように、こういうプリンシプルがあります。 "Small islands of compression in the Sea of tension"。 つまり「引張の海に浮かぶ圧縮の島に」というコンセプトです。 その後、K．スネルソンによって、こういう彫刻の世界が展開されて大変有名になりました。