JBCA法

摘要

大阪大学の村田道雄教授によって提唱された，分子の自由度の大きい鎖状や大環状化合物のNMRによる相対立体配置の解析手法で，J－Based Configuration Analysisの略である。2つの連続する不斉炭素原子間の相対配置は，2つの不斉炭素原子間の安定立体配座（以下，1,2－立体配座）がわかれば，おのずと明らかとなる。1,2－立体配座を知る大きな情報として，スピン結合定数（J値）がある。