量産成形でのトラブル回避のために－エジェクタプレート軽量作動について

摘要

大量生産手段の代表格であるプラスチック射出成形は、コスト削減や高生産性が追求され、トラブルなきサイクルタイムの短縮が最重要であり永遠の課題である。特に量産生産中の金型トラブルによる生産停止は、絶対的に排除すべき問題で言わずもがなである。成形サイクルの工程中、「型締め」、「射出」、「冷却」、「型開き」、「突き出し」の中で、最もトラブルが多いのは、金型内作動機構部品が集積している構造の突き出し工程があげられる。本稿では、このエジェクタエリアに焦点をあて、トラブル回避と安全作動の工法を提言する。