ビッカース硬さ試験機－校正方法の具体的検討

摘要

硬さ試験は、ブリネル硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ等多くの種類が存在し、利用されている。すでにロックウェル硬さ試験（HRC）においてはJCSSが運用されているが、2010年6月にビッカース硬さ試験における技術的要求事項適用指針及び不確かさの見積もりに関するガイドが発行された。特定二次標準器（硬さ標準片）の校正範囲は、試験力範囲9.807 N（1 kgf）～490.7N（50 kgf）、硬さ範囲200HV～900 HVとなっている。ここでは、ビッカース硬さ試験機（校正範囲の拡大による9.807N（1 kgf）以下の通称マイクロ·ビッカースと呼ばれる試験機の範囲を含め）の校正方法の具体的な手法について検討した内容を示す。