卜ゥガラシ，ショウガ，配合した「養生」食品リポレスのヒ卜エネルギー代謝およびラッ卜脂質代謝に及ぼす影響

摘要

厚生労働省2010年国民健康?栄養調査結果の概 要"によると，わが国の20歳以上の肥満者の割合 は，男性で29.3%,女性で20.7%であり，男性の年 次推移は調査を開始した1980年から増加してきた が，近年は大きく変化していない。その一方で，ェ ネルギー摂取量は年々減少し2010年では1975年 の約85%であった。このようにエネルギー摂取量は 減少しているにもかかわらず，肥満者の割合が減少 しない理由の一つとして，食生活の変化が考えられ る。近年の食生活のように，朝食を欠食し夜食を摂 取するような食事摂取のタイミングがずれた状態で は，食事誘発性体熱産生（diet induced thermogene-sis ： DIT)が低下することが知られている。通 常，DITは自律神経系を介してエネルギー消費量 (energy expenditure ： EE)を亢進すること，また， 自律神経活動にはサーガディアンリズム力〗存在する ため，DITは食事摂取のタイミングにより影響を受 けるとされている。そのため，食生活の乱れは，DIT の低下とともにEEが低下し，肥満の一因になるこ とが示唆され3)，肥満予防には食生活の改善が欠かせない。