養殖水産業における貝毒のスクリーング検査キッ卜

摘要

本稿執筆中の4月中旬に、大阪でまひ性貝毒が含まれるアサリ、シジミが確認され、流通規制がなされた。この発生地域では潮干狩りでも、収穫したアサリを持ち帰れない状態となってしまった。そこで急ぎ本篇を案内することとした。さて、食の安全が強く叫ばれるようになってから、しばらくの年数を過ごしている。これらの背景の中、数多くの食に関する事件が発生し、その都度、事件と同類の食の安全が問われている。近年では放射線や生肉の可食の問題が注目の的となっていた。そのよ、つな中、マスコミなどの大きな注目を受けない食の危害要因は数多くある。自然毒もその1つであり、力ビ毒などは注目を浴びているが、貝毒も通常はマスコミを賑わすことは少ない。このような自然毒などの危害要因1つ1つを減少させることにより、真の食の安全が構築されていくものではないだろうか。