ユーサの視点：これからのアセットマネージメント／計装保全の考え方·進め方

摘要

この情報の活用方法に，PAM （Plant Asset Management：プラント資産管理）という考え方がある。PAMとは，プラントを構成する設備を企業の資産と捉え，プラントのLCC （Life Cycle Cost）を考慮した運転計画と設備管理計画の最適化を図る考え方であり，オンラインでの設備情報の収集分析と管理が絶対条件になる。ここでは計装機器を対象にした狭義のPAMと考える。鹿島事業所では，2006年頃からHARTやFFに対応したフィールドディジタル機器のインフラ整備を積極的に進め，FDT/DTM，EDDLの活用によりフィールドディジタル機器の情報収集を行ってきた。本稿では，PAMに応じた計装保全の考え方·進め方を提案し，弊社での取り組みを紹介する。