深く考える癖をつける言葉の背景を感じ取れ

摘要

社員が当たり前のように、自らの「考える力」を蓄えていきつつある企業は、少し長い目で見れば間違いなく、競争上の揺るぎない優位性を獲得することになる。 ただし、この考える力というものほど、誤解を受けやすい代物はない。 社長が社員に対して、「考える力が必要だ」と言えば、大抵の社員は口にはしなくとも、「いや、僕たちはいつも考えて行動していますよ」と心中でひそかに反論する。 確かに社員は何も考えていないわけではない。 仕事もそれなりにこなしているのだから、そう思うのも当然だ。 「仕事をしている」のだから、頭だって使っていると条件反射のように思ってしまう。