ゆっくり変化する消費者し好

摘要

インドネシアは，ASEAN最大の2億2,200万人の人口を擁す。しかし，貧困層が厚く所得格差も著しいため，人口規模に見合った消費市場形成には至っていない。首都ジャカルタの1人当たりGDPは約5,000ドルと全国平均の3.8倍だが，隣の西ジャワ州は1,000ドルにすぎない。とはいえ，2006年の景気後退の後，2007年に入り，自動車，家電などの売り上げが大きく回復している。今後は，消費者の消費意欲が持続するかどうかが焦点だろう。