グローバル化の進展と消費構造の変化で注目される2005年の食品業界の動向

摘要

05年は食品業界にとってどういう年になるだろうか。 業界の間で関心度が高いのは、景気の動向、進展する新取引制度（オープン価格制）の今後、流通（卸、小売、外資）再編、グローバル化、消費構造の変化などの問題である。 景気は今年は回復基調と見ているが、ビジネスは依然、厳しい状況が続くとの見方が支配的だ。 流通再編では、卸に関しては総合商社の川下戦略、卸の規模化、集約化と地域卸の生き残りが焦点となっている。 小売流通では業態、企業間の優勝劣敗 ⅴ昆ぅī`の産業再生機構入札の動向に関心が集まっている。 カルフールは店舗売却説が浮上しており、ダイエーもカルフールもその成り行きが小売業界再編を加速させよう。 小売業界が咳をすれば食品業界が風邪をひくといわれるだけに、その動静が注目されている。