東アジアの女性学生、研究者の専攻分野に関するジょンダ一分析-EU-日本、韓国.台湾の比較をとおして一

摘要

グローバル化が進行し、かつ、世界に類を見ないスピードで少子高齢化が進む東アジアにお いて、潜在的な労働力である女性の活躍を推進する施策が急務とされている。国際的にみて、 男女格差の解消と国際競争力の間には強(<ヽ相関関係があることが知られているが、世界経済フォ一ラムが「世界ジxンダ一'ギヤップ報告」（"The Global Gender Gap Report 2014")で発表し た2014年版のジヱンダー.ギャップ指数（GGGI)ランキングでは、日本は1か国中1(M 位であり、先進7か国中最下位であった。これは「経済活動の参加と機会」、「政治への関与」 分野のスコアの低さが影響を及ぼしているとされているが、教育の順位も93位と決して高く はない(1)。教育分野のジェンダー、ギャップ指数自体はさほど悪くないが、富裕国では同分野 でほぼ完全な男女平等が確立されているため、少しでも格差があるとランキングが下がる傾向 にある(2)。日本においては、中等教育までは男女差がほとんどないものの、高等教育レベルに なると女性の在学率が低くなるため、順位を下げる原因となっていると言われているw。隣国 である韓国についてもGGGIランキングは117位であり、ジェンダ一、ギヤップは両国に共 通する課題となっている。さらに、日本、韓国、台湾ともに、科学技術を国の発展基盤と位置 づけているにも関わらず、数学や工学などの分野に限定すると、ジェンダー'ギャップはさら に著しぃ。