気象は交通事故、犯罪、自殺などの発生条件になり得るか

摘要

気象や季節の変化は人間の感情、睡眠、食欲、仕事への集中度、性欲などを左右することは、ヒポクラテスの時代から知られてきた。 現在は我々の心身が天気や季節の影響から逃れるために、人工的な手段を工夫し、そのために季節性や天気の変化に鈍感になってきた。 その一方では季節性感情障害者や強度の天候過敏症の人も少なくなく、3人に1人は肉体的精神的に天候からなんらかの影響を受けているとも言われている。 もしそれが事実だとすれば交通事故や各種の犯罪、あるいは自殺などの発生の1条件として気象現象そのものやその季節的変化が関わっている可能性がある。 実際、いくつかの例についてこれまでにも国内外で関連の研究がされてきた。