全国新酒鑑評会出品酒の「香辛料様, 4VG」の特性に関与する香気成分

摘要

全国新酒鑑評会では，予審審査において「香辛料様, 4VG」の香りの指摘を受ける出品酒が例年数十点 ある。ここ4年間で予審審査員2名以上からこの指摘 を受けた出品酒は.H22BY (平成22酒造年度鑑評会, 2011年開催)は68点,H23BY (2012年開催)は44 点，H24BY (2013年開催)は84点，H25BY (2014年開催）は80点で.全出品酒に占める割合は5-10%である。鑑評会審査において.「香辛料様-4VGJは「シナモン，丁子等の香辛料または4VGの 燻製を連想させる香り」と定義されている力、この指 摘を受けた出品酒は指摘のないものに比べて総合評価 が悪くなる傾向があるため，この特性は.審査員には オフフレーバーととらえられていると考えられる。