分析値から見た秋田児味噌醤油品評会の50年

摘要

各県で実施される味噌.醤油品評会は官能評価によって出品物の優劣を競っている。 また全国のものを一堂に集めて実施される全国品評会も同様な方法で行われている。 筆者は秋田県で過去50年間実施された出品物の成分分析のデータを解析し，優秀晶の品質傾向を見出し，今後の品質向上の手がかりを示した貴重なものである。 大いに参考になると思われる。 はじめに - 秋田県味噌醤油工業協同組合主催の秋田県味噌醤油品評会は，昭和28年に始まり，平成14年に第50回を迎えた。 出品物の内容を客観的に把握し，製造技術の向上に役立てるため，秋田県醸造試験場（現在秋田県総合食品研究所）と，秋田県味噌醤油工業協同組合が一般成分分析を分担して行ってきた。 その分析結果は，昭和45年の第17回から醸造試験場報告（現在総合食品研究所の業務概要）に掲載されている。