ネパールで進めた日本の梨.柿づくり - 首年海外協力隊の園芸普及計画に従事して

摘要

海外で活動してみたい！という気持ちは常に私の胸中に熱くあった。青年海外協力隊として国際一貢献をしたいという思いが，平成14年12月にやっとかなえられた。 それから2年数カ月，ネパール王国（以下ネパールと略す）での私の活動を紹介したい。 教ネパールと農業の特徴ネパールと言えば，何が思い浮かぶだろうか？ そう，世界の天井とも呼ばれるエベレストである。 ここは北部以外はインドに囲まれており，厳しい環境の中，数十にも及ぶ民族が住まう国である。 ネパールは人口約2，500万人，国土面積は約15万km~2り北海道の約1．7倍）であり，1人当たり国民所得は日本の約1／15という最貧国の1つである。 公用語はネパール語，宗教はヒンドゥー教がほとんどを占める。 小国ではあるが，気候は亜熱帯から極寒気候まで，標高は60mから8，848mまであり，地形，土壌，植生，社会や文化，生活様式なども変化に富んでいる。季節は乾季と雨季に分かれ，年間降水量の60～80％が6月から9月のモンスーン期に降る。