個別型バイオガスシステムの導入事例: G. 普及型豚舎汚水の低コストメタン発酵処理施設

摘要

豚ふん尿混合汚水のメタン発酵法は、資源回収型処理として極めて有望であり、人規模養豚場では既にふん尿混合方式の効率的処理として実施例がある。 しかし養豚経営のメタン発酵は消化液の液肥利用がほとんどの場合、困難であり、消化液の浄化処理を行う場合、4.000頭梓度の小規校以卜においては処理施設の建設費が多くを占め、全体の処理コストがこれまでの「ふん尿分離方式の活性汚泥処理」に対し高額となる。 しかしながら近年、資源循環型処理方向が強化されるなか、メタン発酵処理は農家の現場においても強い関心が寄せられ、普及への期待感が強まっている。