小品.貴風連載プロの視点に学べ樹格向上の秘訣

摘要

本誌で度々取り上げている改作実技。樹の隠れた魅力を引き出し、樹格アップを目的として行なわれるものだが、プロは何をポイントに魅力を見極め、改作実技に挑むのだろうか。今月の素材は捻転する幹模様が面白い真柏。ほぼ鑑賞できる段階にあり、大きな問題がある樹には見えません。しかしプロの目は、この樹が有するさらなる樹格向上の可能性を見出していた。鉢持ち込みの古さを漂わせる真柏の半懸崖樹形が、今回の改作素材。盆栽樹形としての輪郭は充分なまとまりを見せており、枝棚を整えればすぐにでも鑑賞できそうな状態にあります。しかし三浦氏は、この素材に現状とは違う別の可能性を考えていました。