実験的プロジェクト群の調整・推進におけるまちづくり拠点の役割:柏の葉アーバンデザインセンターによる公・民・学連携型まちづくりの経過その２

摘要

柏の葉アーバンデザインセンター（UDCK）は、2006年11月の設立以降、大規模な土地区画整理事業が進む千葉県柏市柏の葉エリアにおいて、「公・民・学連携」に基づくまちづくり推進のプラットフォーム（連携組織かつ拠点施設）として機能してきた。土地区画整理事業やそれに付随する施設整備と並行して、2005年8月のTX鉄道駅開業後、当エリアをフィールドに先端研究の実証や新技術の実験的導入等が逐次進められているが、それらが地域構想『柏の葉国際キャンパスタウン構想』（ 2008年3月、以下CT構想）の実現に寄与するよう、UDCKは各種実験的プロジェクトの実施・展開の調整・支援等を行ってきている。本稿では、その中でUDCKが果たした役割および現状課題を、近年の動きを例に報告することを目的とする。