老爺柿とは何か？その素性と特性

摘要

力キノキ科カキノキ属の学名は.ミ(ディォスピロス)で、果実が食用できることからなのだろう、ギリシア語の「神聖な小麦」が語源である。英名はパーシモン、中国名は柿樹属。力キノキ科は熱帯.亜熱帯を中心に6属約300種が分布するが、この力キノキ属が基準属となる。私たちに最もなじみ深いのは力キノキ(Diospyros kakiディォスピロス.カキ)で、中国や日本で普通に見られる。日本の山野で自生するャマガキ(D. kaki var. sylvestris Makinoシルベストリス.マキノ)はその変種扱いとなり、葉がやや小さく細長くて毛が多く、両生花を多くつけることなどが力キノキとの違い(これも中国に自生がある)。いずれも果物としておなじみの10-15cm径の大きな柿の実を付ける。