新型コロナの肺炎CT画像評価AIで解析するプラットフォームNIIなどが共同開発医師の診断支援へ期待

摘要

国立情報学研究所(NII)は、名古屋大学、順天堂大学、日本医学放射線学会などと共同で、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19肺炎)のCT画像をAI解析するためのプラットフォームを開発した。NIIの医療ビッグデータクラウド基盤に収集·集積した1億6000万枚を超えるCT一画像を活用して、大量の画像の中から肺炎CT画像を選別する機械学習手法を開発しヽその新たな選別手法によりリスト化された肺炎CT画像に、実際のPCR検査結果と放射線医によるCOVID-19肺炎典型度の判定結果を付与してデータべース化するという手順で、質の高いAI向け学習データセットを整備。COVID—19肺炎研究のための新たなAI解析用プラットフォームとして実現した。開発したAI解析プラットフォームは、すでにCOVID-19肺炎研究に活用されている。名古屋大学の研究チームはCOVID-19肺炎症例CT画像データべースに、独自にAIを適用することで、精度の高いCOVID-19肺炎典型度判定の手法を開発し、COVID-19肺炎の典型例の識別タスクで83.3百分の典型度識別性能を達成した。