科学が教える食事の新常識

摘要

標準的な1日の食事回数は朝昼晩の3回です。しかし歴史的にみると，1日3食になったのは最近のことで，原始時代には1日1食，獲物がとれないときには数日間食べないこともあったようです。日本で3食が習慣になったのは江戸時代後半で，それ以前は2食が一般的でした。一方，現代人は多忙やダイエットにより，朝食を抜く人も多くいます。厚生労働省が実施した「国民健康·栄養調査(2017年)」によると，朝食をとらない人(栄養剤·果物·飲み物等のみの人も含む)の割合は男性15.0%,女性10.2%です。年齢別では男女ともに20代が最も多く，男1430.6%,女性23.6%に上ります。1日1食，1日5食，週末だけ断食，といったさまざまなダイエット法も考案されています。最適な食事のとり方は1日何食なのでしようか？