フィリピン・セブ州のスペイン植民都市に関する研究 その1: セブ州のスペイン植民都市モデル

摘要

セブ州の多くの都市は、スペイン国王を中心とする植rn民地行政組織によって都市建設が進められてきたのではrnなく、修道会がその担い手であった。したがって、「フェrnリペⅡ世の勅令」と都市建設の手順が大きく異なる。同rn「勅令」はプラサ・マヨールを起点に都市建設を行うのrnに対し、セブ州では修道会により教会と広場を一体化さrnせた「教会街区」を起点とした。セブ州の教会街区の特rn徴は4 つある。第一にセブ島の形状から、教会街区は沿rn岸部に多く位置し、その外周は防衛のため要塞が築かれrnた。第二に教会街区の形状は、正方形の街区形状が多rnく、これが基本形であるといえる。第三に教会街区の規rn模は、100vara 四方や200vara 四方であった。第四に沿rn岸部における海と教会のファサードの関係性は、ムスリrnムなどの外敵の侵入を監視及び対応するために海に教会rnのファサードを対面させている都市が多い。