超高作動角（54°）固定式等速ジョイント（TUJ）

摘要

NTN独自設計により，従来の高角固定式CVJと同等の性能を確保しつつ最大作動角が54°となる画期的な固定式CVJを開発した．この最大作動角54°は自動車用ドライブシャフトとしては業界最大であり，この作動角4°の拡大により，一般的な中型FF車の最小回転半径を約70cm（13％）縮小できることや，最小回転半径を維持しながらホイールベースを約40cm（15％）拡大することが可能となる．言い換えれば，中型車でありながら小型車並みの小回り性と大型車並みの居住空間の両立が可能となる．限られた車両スペースを最大限に活用し，環境，安全性を加味した車両設計自由度向上に寄与できる超高角固定式CVJとしそ，今後積極的に展開していきたい．