静電伸長法により作製した DNA 配向膜へのエチジウムブロマイドの 導入とその電子·光機能

摘要

生体高分子であるデオキシリボ核酸(DNA)は二重ら せh構造を持ち、その構造内に他分子を導入すること で、機能性を付与することが可能である。また、DNA は高い構造規則性を有すため、配向制御することによ り配向膜やナノワイヤーの構築が期待できる。本研究 では、 1 MV/m·1 MHzの交流高電界を用いた静電伸張 法 により、DNAを対向電極間(電極間距離 25 μm)に 伸長固定することで、 DNA配向膜を構築した。さらに、 このDNA配向膜に光電機能を付与するため、DNAの 塩基対間へインターカレート する蛍光色素のエチジ ウムブロマイド(EtBr)を導入した DNA/EtBr 溶液を調 製し、同様の静電伸長法によって DNA/EtBr 配向膜を 作製した。