へリコプタ?ロータ?ブレードの翼端の捩じり下げ分布が ホバリング性能に与える影響

摘要

へリコプタは前進飛行?ホバリング飛行など様々な飛行 形態をもつ航空機であり、ロータプレードの設計には膨 大なパラメトリック?スタディが必要となる。これまで設計 手法と言えば翼素理論や揚力線理論等の計算コストの低い簡易的なものが多ぐ計算コストが非常に高いCFD はあまり使われてこなかった。しかし、近年では計算機 や計算スキームの発達によりCFDによる設計も次第に 行われるようになり、複雑な形状のロータプレードが増え つつある。特徴的なものとしては英国ではBERPプレー ド、ユーロコプタではBlue edgeなどがある。しかし、それ でもまだCFDの計算コストは高く、パラメトリック?スタディ を十分に行うには至らないのが現状である。JAXAでは 簡易理論とCFDの間をとるものとして、CFD/規定後流モ デルハイブリッド手法を開発してきた[1]。この手法はプレード周りのみをCFDで解析し、それ以外の領域の流れ 場を経験的に得られた渦モデル（規定後流モデル）で 再現することで、ある程度の計算精度を保ったまま計算 コストを減らすことができる。この手法の確認はすでに行 われており、ある程度の計算精度を保ってレヽることが実 証されてレヽる。今後JAXAではこの手法を用いてプ レードの最適化設計を行ってレヽく予定である力、本研究 ではその第1段階として、ハイブリッド手法を用いてプレード翼端の捩じり下げ分布を変化させることで、ホバリン グ時の性能にどのような影響を及ぼすかについての知 見を得ることを目的とする。