ロポット技術革新のためのロボット競技会の課題設定: Japan Virtual Robotics Challengeからの実驗的考察

摘要

ロボット技術の応用の場として，社会インフラ設備の点検，災魏生時における現場調査，救助活動への活躍が期待されている（新田，2016).しかし，一部の大学または企業による活動や成果では，実用化に必要な技術の開発が困難である.そこで，複数の団体によって開発された技術を用いての競争，協調の関係を構築するオープンイノべーションによる開発が注目されている（木村，大金，2014).このような背景から，アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology以降NIST)では，自然災害，テロ現場に対応したロボットに対して，標準性能評価試驗法を提案し，要求される基盤技術を明確化している.この標準評価試驗法を用いての競技会，(Robocup rescue league)を開催することで，競技形式によるロボット技術開発を実現している（田所，2009），(Adam et. al., 2012).