バイオアツセィ、ターゲット分析、予測スクリーニングによる下水処理水中の各種受容体拮抗作用物質の探索

摘要

水環境中に残留する医薬品等の薬理活性物質の俯瞰的評価手法を確立するため、薬理活性を直接検出可能なin vitroアツセィ（GPCRアツセィ）とターゲット分析、予測スクリーニングを組み合わせた手法の検討を行つている。これまでに、アンジォテンシンⅡ(AII)受容体(AT1)を用いたGPCRアツセィと機器分析により、下水処理水中のAII、 AT1拮抗薬（ARB)とその拮抗活性の存在実態について報告した。今回、同時期に行っていた他の受容体を用いたアツセィ結果に対し、両ァプローチの結果を比較するとともに、他の拮抗薬もしくは拮抗作用を有する化学物質の同定を試みたので報告する。