樹脂製デイスポーザブル加速度センサの開発

摘要

頭部への衝撃に起因する脳障害はスポーツにおいて深刻 な問題になっており，安全性を確保するために日本国内で も様々な対策が議論されている(1)(2).スポーツシーンで生じ る脳障害の予防対策として，米国ではスポーツでの利用に 特化した衝撃（加速度）センサが開発されており，一部の プロスポーツ等で利用され始めている(3).しかし，このセン サは選手が受けた衝撃を逐次モニタリングするためのモジ ユールが集積化されており，1センサが1万円以上と高価な うえに信号の受信や処理設備，記録媒体などが必要である. そのため，青少年やアマチュァスポーッなどの一般競技者 には普及していない.そこで本研究では，電気的な回路を 用いず，シンプルな機構で受けた加速度の目視による確認 が可能な樹脂製センサを開発することを目的とする.動作rn機構と確認方法の単純化によりセンサの製造コストを抑え ることができるため，一般競技者への加速度センサの普及 促進に繋がると期待される.