位相多値ホログラフィーメモリにおける3 ビットデジタルデータ記録・再生への位相光波の1 設計

摘要

提案のマイクロマシン(MEMS)双安定光位相変調器1)による位相多重多値ホログラフィーメモリ記録・再生への位相光波の1 設計を検討した。405nm レーザー光を想定し,マイクロミラー可動一体構造体が上下に設置の片持ち梁停止板間をスイッチング遷移する距離を0.97um と設定し,バイアス電圧印加による片持ち梁停止板しなり量のシミュレーション結果を図1 に示す。その構造体が下位置に停止時のマイクロミラー表面からの反射光には、構造体が上位置に停止時の反射光に対し4 回転と293˚の初期位相遅れ(δ)を生じている。図2 に,光波L1（位相遅れδ+63˚)と光波L1(位相進み63˚)のペアでビット1 データを,光波L2(位相遅れδ+122˚)と光波L2(位相進み122˚)のペアでビット2 データを、光波L3(位相遅れδ+199˚)と光波L3(位相進み199˚)のペアでビット3 データを表現した位相光波の1 設計を示す。1 ビット目,2 ビット目,3 ビット目データ光に参照光を逐次干渉させメディアの同じ体積の中に干渉縞を形成する。この干渉縞に再生参照光を照射しデータ光を再生する。(0,0,0), (1,0,0),…,(1,1,1)の8 種のデータ状態に対応する各再生光ベクトルの先端位置は複素空間の直線上に間隔をもって離散する設計としている。データ再生の参照光によりデータ光を再生し、例えば(0,0,0)データ再生光と同じ振幅で位相を180 度回転した読み出し光を追加合成し,データ再生光の位相情報を最終合成光の振幅情報に変換していく。イメージセンサーにより全アドレスの最終合成光強度を検出し、各アドレスの書き込みデータを同定する.