集積型アンペロメトリックセンサアレイ「バイオLSI」の高感度化のためのデータ取得システム

摘要

バイオLSfは大規模集積回路を用いて20×20個の作用電極を5mmx5mm内にアレイ化した集積型アンペロメトリックセンサである。バイオLSIをバイオセンシングやバイオイメージングのプラットフォームとして利用するためには、直径数十μmの微小な作用電極で、細胞由来の生理活性物質など微量な物質の検出をする必要があり、pAレベルの高感度計測が求められる。また、ダイナミックレンジを広く取れれば、応用用途が広がる。我々は回路およびデータ取得プログラムの工夫により1pA－100nAの高感度かつ広検出レンジを実現したので報告する。これらの工夫はLSIを用いたシステムに限らず、広くアンベロメトリック計測に使える方法である。