看護教育にウェルビーイングを!学生も教員も幸せでいるために③思いやりは当たり前のことではなく最強のスキル コンパツション

摘要

この連載もおかげさまで第3回を迎えました。今 回は、看護職にとって最も大切であると言われる思 いやり（コンパッション）についてお話ししたいと思 います。「思いやりのある看護師になりたい」-そのよ うに話す看護学生はたくさんいます。ただ、あまり にも大切なことすぎて、どこか「看護職が思いやり をもつのは当たり前」のことだと思っていません か? あるいは、「思いやりや寄り添いを重視する こと」は、看護職にとって「スキルを身につけられ ないことの逃げ口上」だと思っている方はいらっ しゃいませんか?ケアをする看護職にとって大切なことにもかかわ らず、このように「思いやり」はケアを生業とする看 護職の間でも、どこか弱々しく受け取られる傾向が あるのは否定できません。でも実は、思いやりは「人 と組織を高める静穏なパワー」と言われています。