〈事例〉中国地方での小水力発電一60年余の取り組み一

摘要

日本の電気エネルギー政策は，戦後，主となる発電設備の構成を水主火従から火主水従に，そして原子力発電ヘと移行させてきた.3.11を境にエネルギーに関する国民の意識は高まり，昨今は再生可能エネルギーの大切さが知られるょうになっている.中国地方では半世紀以上前から，地域経営の自家用小水力発電が建設?運営され，農村の経済復興と電力不足の解消に大きく寄与してきた.一方で経済成長にょるエネルギー政策の変遷の波にさらされてもきた.ここでは，この歴史に学ぶことで，これから小水力発電が進むベき方向を考えてみたいと思う.